スカッシュが2020年夏季オリンピックの最終候補競技の1つに!

既にご存じの通り、現地時間5月29日にロシア・サンクトペテルブルクで開催された国際オリンピック委員会(IOC)理事会でスカッシュが最終候補競技の1つに選出されました。

7度世界チャンピオンになり現在女子世界ランキング1位のNicol David選手と現在世界チャンピオンで男子世界ランキング1位のRamy Ashour選手が今回のIOC理事へのプレゼンテーションチームに加わり、最強の布陣で臨みました。

プレゼンテーションを主導した世界スカッシュ連盟のRamachandran会長はスカッシュが最終候補競技に名を連ねたとの決定を受け、「初めにスカッシュを最終候補に選出してくださったIOC理事の皆様に感謝致します。今回の決定は1つの通過点ではありますが、私達にとっては非常に重要であり、また大きな一歩です。男女の世界ナンバー1の2人がプレゼンテーションチームに加わり、スカッシュのオリンピック競技入りがスカッシュ選手にとってどれだけ重要な事かをアピールしてくれた事が大きな力となりました。又、スカッシュが過去数年にわたって変革を行ってきた事柄が評価されたのだと思います」とのコメントをしております。

7度の世界チャンピオンに輝いているマレーシアのNicol David選手は今回の決定を受け「スカッシュのオリンピック競技入りが現実味を帯びてきており、IOC委員にはオリンピックの金メダルを取るチャンスを貰えるなら自分の7つの世界チャンピオンタイトルを全て差し出すと申し出ました。この申し出からオリンピックが私にとってどれ程の大きな意味を持つかアピールできたのではないかと思います。今回のプレゼンテーションチームの1人になれた事をとても光栄に思い、ブエノスアイレスの最終決断の日まで全力を尽くす思いです」と述べています。

男子世界ナンバー1であるエジプトのRamy Ashour選手はNicol David選手同様、今回のプレゼンテーションチームの一員としてIOC理事の皆様の前でスカッシュ選手にとってのオリンピックの意味を十分にアピールできたとの事です。又、この取り組みが自分の夢であるオリンピックの舞台に立ち、母国エジプトに金メダルをもたらす結果になればこれ程素晴らしい事はないと語っております。

スカッシュはこのオリンピックムーブメントと共に世界中で更なる普及を遂げる事になります。スカッシュは世界185の国と地域、2000万人の人に楽しまれるスポーツであり、オリンピック競技になった暁には、今までオリンピックのメダルを獲得した事のない国がオリンピック表彰台にのぼる可能性も十分にあります。スカッシュは低予算、男女併せて64名の選手、数日で建設可能な2つのコートでオリンピック競技として成り立ちます。ご存じの通り、これらの要素はIOC理事が競技を選定するのに重要視しています。今後は2013年9月8日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されるIOC総会で多くの委員がスカッシュに一票を投じてくれるように更なる積極的な働きかけを行っていきます。

IOC理事会のプレゼンテーションで紹介された3つの映像は下記よりご覧になれます。
www.worldsquash.org/ws/?page_id=11686

左から世界スカッシュ連盟事務局長George Mieras 氏、Nicol David 選手、Ramachandran会長、Ramy Ashour,選手、世界スカッシュ連盟CEO Andrew Shelley氏

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