アジアジュニアスーパーシリーズの年齢規定に関しての流れと現状

アジアスカッシュ連盟(以下:ASF)からの回答を待ちましたが、正式な回答がまだこないようなので、遅くなりましたが上記の件に関しまして、現在分かり得る範囲での流れと現状を説明させていただきます。

JSAジュニア委員会委員長
第25回ジャパンジュニアオープン実行委員長
佐野公彦

<発表と現在までの流れ>
2011年から新たな試みとして始まりました『アジアジュニアスーパーシリーズ』が決まりましたのは昨年の事であり、この時点では年齢規定の事は何の説明もありませんでした。その時点で、日本スカッシュ協会(以下:JSA)といたしましてはスーパーシリーズへは参加の方向でおりました。

ところが、いくつかの大会要項が発表され、アジアジュニア個人戦に関しても情報が流れてきた時に年齢規定に新たなルールが適用されていました。その規定とは、従来の大会終了時の年齢ではなく(終了時か開催時かは大会が決められました)、その年の7月1日時点での年齢で参加カテゴリーの決定するというものです。

この規定に対してJSAとしまして疑問を抱いたため、以下の点をASFに質問としてメールにて問い合わせ、以下のような回答を貰いました。

○何故7月1日か?
答え→毎年アジアジュニア個人戦が6月末〜7月初旬に開催されるから

○いつ決まったのか?
答え→今年のAGMにてでスーパーシリーズ開催が承認された時(承認された時点では誰も年齢規約については触れなかった)

この内容に納得の出来なかったJSAは、4月に開催されたアジア選手権でのASFマネージングコミッティーミーティング(最高運営会議、以下:マンコムミーティング)に、香港協会を通して以下の内容をJSAの意向として伝えました。
伝えた内容は以下のとおりです。

○何故年齢規約を変更したのか、またその理由を知りたい

○年1回にした事で、ジュニアの半数(前半月生まれ)が最長半年もジュニアとしてプレー出来るチャンスを無くし逆に半数(後半月生まれ)が最長半年オーバーエイジでもジュニアとしてプレー出来る不公平が生じる

○昨年までの年齢規定に戻す事を提案

その後、マンコムで話し合われ、現在は元に戻すか別の方法を取るかを再考中との連絡が入りましたが、正式発表や正式な返答は現在も無く、今に至っています。(おそらく、正式な回答は年末になるのとのことです)
※尚、日本以外の国は今回の年齢規定に対して、それ程反応していないのが現状です。ジュニアはあくまでもシニアになってからのための経験時期と考えていることがその理由のようです。

<ジャパンジュニアオープンとしての判断>
上記までの流れの中で、何故ジャパンジュニアオープンとして『アジアジュニアスーパーシリーズ』に参加したを以下に説明致します。
まず、参加を決めたのは参加することで大きなデメリットがないと判断したからです。その3つの理由を以下にあげます。

○日本のジュニアにアジアジュニアランキングのポイント取得を考えた時、参加しないことがデメリットとなると判断したため
※今後のアジア圏内でのジュニア大会のドローには、このアジアジュニアランキングが適用されるため、ポイントがないと不利なドローに入れられてしまう

○7月1日以降の大会であるジャパンジュニアオープンは、今回の年齢規定を用いると昨年度よりも参加対象となる選手が多くなること

○震災後で海外選手の来日が微妙なこともあり、スーパーシリーズに参加することで、それを少しでも回避できると判断したため(現実、何カ国からか問い合わせはありましたが、参加はない状況の中、香港が参加を表明してくれています)

当初は、3月の全日本ジュニアが中止になったこともあり、国内クローズ大会としての開催や西日本での開催も検討しましたが、国内状況の一応の安定と以上の理由を踏まえて、ジャパンジュニアオープン実行委員会として、アジアジュニアスーパーシリーズとして、例年通り横浜での大会を開催することを決定しました。

以上が現在に至る経緯となります。

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