第30回ジャパンジュニアオープンのエントリーに関するお知らせ

30回ジャパンジュニアオープンのエントリーに関するお知らせ 

今年のジャパンジュニアオープンは、実行委員会としても不本意ではありますが、日本人参加枠に制限をかけさせていただくことになっております。既にホームページでも発表してありますが、JSA特別強化指定選手・JSA強化指定選手・JSA強化指定候補選手は、選手強化活動の1つとして優先的にエントリーを受け付け致しました。その後、協議を行い以下の選手に対しても優先的にエントリーをできる権利を与えることと決定致しました。エントリー直前の発表で大変申し訳ございませんが、皆様のご理解をお願い致します。

 

<新たに優先エントリーの権利を与えられた対象選手>

今年の『全日本ジュニアスカッシュ選手権』の各カテゴリーの上位入賞者に与えられることになりました。

男女U9 ⇒ 優勝者

男女U11以上のカテゴリー ⇒ 3位までの入賞者

                                             <ジュニアスカウト対象選手の扱いに関して>

一昨年度より開始したジュニアスカウトセレクションで選出された『ジュニアスカウト対象選手』の優先エントリーも各強化指定選手のそれを決定した際に検討はしましたが、以下の理由にて見合わせとさせていただきました。

  1. ジュニアスカウト対象選手は試合の結果での選出ではなく、各選手のスキル・フィジカル・メンタル・タレント性への今後の期待を込めての選出であること

  2. 各強化指定選手はJSAの強化対象であるが、ジュニアスカウト対象選手は強化活動の一部への参加するチャンスを提供していく段階であり、現段階でJSAの強化対象とはなっていないこと(尚、強化指定候補選手に関しても議論の後の優先エントリー決定となっています)

  3. ジュニアスカウト対象選手の優先エントリーを可能とした場合、一般ジュニアの参加枠が極めて少なくなってしまうことが容易に予想され、当大会の開催目的であるジュニアへのスカッシュ普及と反することであると判断したため(大会開催目的は下記を参照ください)

                             

                                             <海外選手と日本人選手の対応の違い>

当大会は、日本人選手には定員を設定したのに対して、海外からのエントリーに関しては定員を設けておりません。その理由を説明致します。

アジアスカッシュ連盟及び世界スカッシュ連盟に登録した大会として海外からのエントリーに対しては制限がつけることができない状況になっております。もちろん日本人が海外の大会に参加する際にも同様の条件となっております。そのため、現在の使用可能なコート数や運営規模で大会を成立させるには何らかの制限をつける必要がございました。尚、今年は事前に開催日数を1日多くし、会場も複数事前に準備しておきましたが、海外からの参加人数の増大と大会をスケジュールどおり進めるための試合時間の確保により、このような状況となりました。また、大会募集要項発表の前にカテゴリーにより会場を分けてメイン会場を2つにする案も検討されましたが、こちらは会場使用料による財政面の負担増・2会場における運営スタッフの不足・候補地の宿泊場所の確保困難などの理由により今年は見送ることとなりました。以上の経緯により、今年は参加人数に制限を加えて開催させていただくこととなりました。また、当大会そのものを理解していただくために以下にて補足説明を致します。

 

<ジャパンジュニアオープンの開催目的と今後の方針>

当大会は、『ジュニアへのスカッシュ普及と選手育成』を目的に30年前に開催されました。当時はU19のみの開催で、アジアスカッシュ連盟や世界スカッシュ連盟には登録せずに開催しており、参加者のほとんどが日本人でありました。20年ほど前から国内のジュニア選手の人数も増えてきましたので、カテゴリーを増やしアジア各国に開催の連絡を行い海外からの受け入れを行うようになってきました。その後、アジアスカッシュ連盟主導でアジアジュニアランキングがスタートしたことにより現在の形となっています。そのアジアスカッシュ連盟の公認大会にするには、いくつかクリアしなければならない条件があり、それにはカテゴリー・性別ごとの最低参加人数と2つ以上の国からの参加というものがあります。当初はこれをクリアすることが難しく、開催はしたものの公認が取れなかったカテゴリーもありました。2年ほど前から海外からの参加者が増え、昨年は90名を超え、今年はそれをさらに上回る数となっています。国内においては、海外選手の参加増の前よりジュニアスカッシュ人口が増加傾向にあり、国内のジュニアへの普及を最優先するとアジアスカッシュ連盟及び世界スカッシュ連盟への公認をせずに日本人のための大会に海外から選手を呼ぶ以前のスタイルも検討されましたが、その場合は海外から選手が来る可能性が非常に低くなることと、ジュニア選手の育成を考えると国内で同年代の様々なレベルの海外選手と接してそのプレーを見ることができることの効果の大きさを考慮して、当大会はそのままの形で継続する判断がされて今に至っています。尚、普及のため活動として『JSA承認ジュニア大会』という新たなシステムの導入が始まります。(今月末に発表予定)今後は、ジュニアへの普及の部分と選手育成・強化の部分を大会毎に分けて考えていかなければならない状況になってきていると考えています。

今後の当大会の方針としては、今大会中に多くのコーチの方や関係者の方との話し合いを持ち、当大会が担うことができる役割を明確にして具体的な方針を打ち出していきたいと考えています。ただ、現状の中で今回の形をとっていくことは難しいことは明白なことなので、大会の形式あるいは大会開催目的そのものに大きな変更を加えていかなければならないものになってくると感じております。

今大会のエントリーに関しては、大会運営を成立させるために定員設定という形で制限を加えさせていただき多くの方、特にスカッシュに取り組んでいるジュニア選手にご負担とご迷惑をおかけすることになりました。このことに関しては、大変申し訳なく感じております。どうにかして大会を継続して開催していくために、そして少しでも日本のジュニア選手にとってプラスになる大会の開催ができるよう、JSAスタッフ及びジュニア委員会にて取り組んでまいりますので、皆様のご理解とご協力をいただければと願っております。

  

            第30回ジャパンジュニアオープン 大会実行委員会 委員長

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