スカッシュ“理解しがたい”オリンピック落選理由の解明を求める*WSFニュース

2020年東京五輪追加推薦種目の発表を受けて、IFである世界スカッシュ連盟(WSF)は昨日WSFニュースを発表しました。
今後、IOC(国際オリンピック委員会)に向けて落選理由の解明を要求していきます。

<世界スカッシュ連盟発表のリリース>
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スカッシュ“理解しがたい”オリンピック落選理由の解明を求める

2015年10月6日

スカッシュが今回のオリンピック落選を受け止めようとしている中、世界スカッシュ連盟(WSF)のラマチャンドラン会長は、この決定は“理解しがたい”ものだとの考えを明らかにしました。

国際オリンピック委員会(IOC)は、2013年のブエノスアイレスのIOC総会で、2020年のオリンピック開催国に競技の数を増やす機会を与えることに合意し、スカッシュ関係者の期待を高めてきました。
しかし、先月28日、東京組織委員会が発表した五つの追加競技にスカッシュは含まれていませんでした。

「2005年、IOCは2012年オリンピック大会の候補6競技の中で『新たな』競技の第1候補としてスカッシュを選出しましたが、必要な投票数に満たなかった為採用となりませんでした。」とラマチャンドラン会長は述べています。

「それから4年、私たちは7人制ラグビーとゴルフに僅差で負け、さらにその4年後、スポーツ・クライミング、空手、ローラースポーツに抜きんでる『新たな』競技として最終候補の1つになったものの、IOCが『昔からの』競技であるレスリングを再採用したことによって再びチャンスを逃したのです」

「その後、IOCと東京組織委員会によって生命線を与えられた私たちは、改めて説得力のある主張を展開しました――大会実現が低コストであること、世界レベルで活躍する日本人ジュニアトップ選手2名を通して日本にメダル獲得の可能性が高いことを強調しました。さらに、4面ガラスコートを2面、開催国に無償で提供し、レガシーとしてオリンピック後もそれを日本に残すと提案もしました」

「しかし、最終的には以前除外されていた競技が選ばれたのです」

「これは私たちにとって理解しがたい事態です」

「オリンピック競技に選ばれるためのWSFの努力は、全てのスカッシュ関係者に強く支持されていた為、今回の決定に不満の声をあげる人たちがいるのも驚くにはあたらず、無理もないことです」

「その一方で、私たちはスカッシュをさらに発展させていく所存です。東京組織委員会の決定によって与えられた印象に反して、スカッシュは現在全ての大陸で盛んに発展しており、新しいプレーヤーたちを引き寄せているだけでなく、世界各地の歴史的なロケーションで行われる試合では観客やテレビの視聴者がどんどん増えています」

 ラマチャンドラン会長は、かつてスカッシュが最終候補に残ったときにIOCによって除外された競技がなぜ今回選ばれたのか、IOCに対し説明を要求したと付け加えました。
会長はさらに、スカッシュも同じ機会を与えられるべきだと求めるものと思われます。

(原文をPDFで添付致します。)

World Squash News – 6 October 2015(PDF)

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