追加種目入り活動協力に感謝!/JSA事務局長より

追加種目入りの活動協力に感謝!

2020年五輪追加種目入りの活動に多くの皆様にご協力頂きました。
厚く御礼申し上げます。
誠に残念ながらスカッシュは2020年五輪追加種目入りを果たす事が出来ませんでした。
今回は、IFである世界スカッシュ連盟(WSF)が主体となり、2度のラマチャンドラン会長の来日など積極的な働きかけを組織委員会に致しました。
プレゼンテーションやヒアリングで3度のIOC総会の発表経験を生かした質の高いアピールを行い、立ち会った関係者から感動的だったと声をかけていただいた時は、誇らしく感じたものでした。
この間私たちは始終4面ガラスコートを東京五輪に提供し、レガシーとしてオリンピック後も日本の競技発展に役立てること、大会費用の殆どをスカッシュ側が負担することなど、全てをかけた提案をしてきました。
世界中から代表選手が集まるこの競技はオリンピックが求めている価値に合致しています。スカッシュはオリンピックが求める姿を聞き入れ、この12年間追い続けてきているのです。
それだけに、この結果に納得がいかず、まず組織委員会が出した指針に沿わずに運んだ事に対してはWSFからも国際オリンピック委員会(IOC)に意見を求めて欲しいと思います。

日本の協会も様々な積極的な活動でサポートして来ました。皆さんもご存知のエア-スカッシュは寄附をいただき始まったばかりですが、予想以上のピッチで全国普及キャラバンを進めています。同時に協会国際委員会においてはメディア関係者と意見交換会を企画し、メディアより情報や助言をもらって活動に活かせる状況を構築しました。

そして、協会の選手強化委員会では才能ある選手をサポートし、強化合宿、海外遠征を重ね、協会の歴史を塗り替える成績を海外大会で出して頂き、2020年のメダルへの期待をアピールする大きな後押しとなりました。
更に新しい才能発掘を行うジュニアスカウトセレクションを積極的に行うなど、全国規模で普及と選手強化に取り組んで参りました。

そして、なによりも4面ガラスコートによるイベント開催は、オリンピックに関係なく普及活動のトップ事項として常に奮励し続けていますが、今回も年初から日本スポーツ振興センターの助成金を申請して企画しましたが、大幅な資金不足、時間、場所的な問題、要請できる選手のタイミングなどで、実現することが叶いませんでした。この間、日頃にも増して、場所、協賛を求め奔走を続けていただいた役員・スタッフに、労いの言葉を贈らせていただきたいと思います。

こういった活動や、組織委員会への提出内容の情報は外に出してはいけないと制限が課せられていた為、充分な広報活動が出来ませんでした。それはボウリング競技の会長も早々と組織委員会に抗議され、報道されていた通りです。本当に残念でなりません。
にもかかわらず、一部の競技に関してはメディアが後押しをするような情報が報道されつづけ苦い思いで傍観するしかありませんでした。

スカッシュは、間違いなく世界中で愛されているオリンピックに相応しいスポーツの王道です。
私達の取り組みは、この経験に負ける事なく、さらに自信を持って強く、高く、皆で協力し合ってスカッシュの普及と発展を目指して行きたいと願っています。

東京組織委員会の記者会見では、落選した競技にも2020年に含みのある発言がありました。
悔しい想いをした選手達がコメントしたように、5年後にはスカッシュを入れなかった事を後悔されるような状況になるように前向きに頑張って行きたいと思います。
これまでのご支援ご協力に深く感謝すると伴に、今後更なるお力添えをいただきますように心からお願い申し上げます。

(公社)日本スカッシュ協会 事務局長 梶田幸子

HP梶田記事

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