2017世界ジュニア選手権レポート-5

【女子メインドロー準々決勝】
Satomi Watanabe beat Marina Stefanoni(USA)3-2(13-15,12-10,11-8,9-11,11-4)

日本スカッシュ界初の世界ジュニア選手権ベスト4進出を決めました!!
今日の夕方に行われた準々決勝。
相手はアメリカのナショナルジュニアチャンピオンで若干14歳のMarina Stefanoni選手。
昨日、3/4シードのNada Abbas(EGY)を破っての駒を進めてきました。
対する渡邉選手ですが、今大会初のグラスコートという事もあり午前中はグラスコートでの初練習を行いコートの癖を把握するとともに試合へのモチベーションも上げれていたと思います。
試合開始序盤、昨日と同様にキレの良いドライブから得点を重ねるも相手のタイトなドロップショットとタイミングを外すショットに対応が遅れてしまい7-10でゲームボールを握られます。
その後粘りをみせ、タイブレークに突入し3度のゲームボールを握ったのですが、1本の選択ミスから逆転を許しゲームを落とします。
2ゲーム目に入るとMarinaが戦術を変更しドロップ、ボースト、ロブを意図的に多用したペースダウンを仕掛けてきました。
その戦術に対応が遅れ序盤から大量リードを許してしまったのですが、後半相手のミスと我慢のラリーで何とかセットカウントを1-1のタイに戻しましす。(正直、外から見ていた感想としては取ったというより貰ったという印象のゲームでした。)
3ゲーム目に入り流れがこっちに傾くかと思ったのですが、2ゲーム目同様フロントコートの対応に遅れてしまいこのゲームも序盤から1-5とリードをゆるしました。
しかし、中盤以降しっかりと立て直し、流れが相手にある中で我慢しながらしっかり自分のプレーを貫こうとしていたことで追い上げにつながり、流れを持ってくることが出来ていましたね。
このゲームを11-8で取ります。
4ゲーム目のセット間、前の2ゲーム同様に序盤の失点を警戒してフロントコートのケアの意識確認をして入りました。が、しかし、その意識を上回るナイスショットを連発され0-5。
このゲームも終始先行されながら後半9-10まで追い上げるも最後に逃げ切られてしまい最終ゲームへ。
最終ゲームは気持ちの勝負。試合後の渡邉選手のコメントにもありましたが「最後の世界ジュニア、勝たなきゃと思いました。」最後は本当に苦しい中、気持ちで流れをもってきたというゲーム内容でした。
最後の世界ジュニアで日本人初のベスト4。
ラストのポイントが完全に決まる前のガッツポーズは若干フライングでしたが、そこはご愛嬌(笑)
試合後改めて総括してみると、すべてのセットで終盤まで粘り切れたことで相手には大きなプレッシャーがかかっていたから最終ゲームの流れにつながったのではないかと思いますね。
さー、まだ準々決勝が終わっただけで、まだ終わりではないです!
明日は今年のブリティッシュオープンチャンピオンの第1シードHania El Hammamy(EGY)に挑みます。

そのHania選手ですが、今日の準決勝。
昨年のアジアジュニアチャンピオンのSivasangari Subramaniam(MAS)にフルセットの辛勝で準決勝に駒を進めています。
身体能力、ショットのスキル、メンタリティ、パワー、スピードとどれを見ても高レベルでバランスのとれた選手です。
しかしながら、今日の試合の中では幾度となくミスを重ねるシーンが多くみられました。
渡邉選手もスキルとパワーでは負けてはいませんので、今日の試合で終盤に発揮されたメンタリティを最初から最大限にし、最後には笑顔でガッツポーズを決める渡邉選手をご期待ください。

明日もグラスコートはライブ配信がありますので、応援よろしくお願い致します。
試合開始予定時刻は:現地時間16:00〜(日本時間13:00〜)
下記のURLからライブ配信が見れます。
https://livestream.com/accounts/1103671/events/7557631

帯同コーチ:松本淳

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カテゴリー: 世界ジュニア選手権2017, 遠征リポート   パーマリンク