第11回東アジア選手権マカオレポート-6-2

レポート

香港との決勝戦、選手全員が持てる力をしっかりと出しましたが壁は厚く崩す事が出来ませんでした。
結果として一矢報いることも出来ず0-5の完敗ですが、今までのように大きな差がある0-5では無かったと感じました。
特にナショナルチャンピオン同士の対戦は非常に拮抗した試合でした。
紙一重であり、またその差は小さくなく。。。
背中が見えてきた!追い越せる!!と、思える差になったのかなと思います。

円陣を組んで臨んだ試合。
先陣の鈴木選手は1ゲーム目は自信を持ったドライブを打ち込み主導権を握り、相手のミスを誘いながら押し続け先手を取りました。
2ゲーム目は勝ちを意識して自ら我慢しきれず仕掛けたところ、ミスが多くなり相手に余裕を与えた状態で取られてしまいました。
余裕が出てきた相手のドライブと正確なドロップショットに翻弄されてしまい、3・4ゲーム目を連取されてしまいました。

続く杉本選手は疲れの見える中、非常に良く集中していました。
ドライブラリーでは7割以上主導権を握り、相手にプレッシャーを与え追い詰める場面が多々ありました。
しかしボーストを打たれた後の処理やフロントコートでの処理が大きく後れ、食らいつきはするもののゲームを取ることが出来ませんでした。

ナショナルチャンピオン同士となったこの試合。
机選手の伸びしろあるポテンシャルを見せつけてくれました。
相手は何をしても崩れず、何もさせてもらえずにミスが続いた1ゲーム目。
ここで自己修正して、シンプルに粘り強く拾い続けミスなく攻め、相手にプレッシャーを与え続けて接戦のゲームを奪いました。
続く3ゲーム目も一進一退の攻防が続き8‐8から立て続けに同じシチュエーションでドロッショットのニックを決められ、このゲームを落としました。本当に紙一重の攻防でした。
6-10とリードされた4ゲーム目。ここから最高のパフォーマンスを見せてくれました。諦めず、セイフティにつなぎながら攻め、相手が嫌がるほどのピックアップを続け10オールまで追いつきました。最後は押し切られましたが何も出来なかった1ゲーム目から考えると大きな修正能力だったと思います。
確実に差が縮まったと感じられる試合内容でした。

続く渡邉選手。今大会中で一番良い出来だったと言えます。
ここでも一進一退のラリーが続き、ミスのないドライブとドロップで互角の展開を作るも最後はタイブレークの末、相手のショットスキルで決められてしまいました。
しかし気持ちが揺らぐ事無く、集中力も切れる事無くしっかりと自分のプレーをする事が出来た2・3ゲームは相手を寄せ付けない内容でした。
4・5ゲームはやはり少しづつ相手のプレッシャーからミスも多くなり、相手のドロップショットも決まりはじめ終始押し切られる形となりましたが、これからの課題も再確認でき今後につながる内容だったと思います。

渡邉選手の4ゲーム目の途中から隣のコートで始まった海道戦。
両選手とも勝敗が決定した中での試合となりましたが、気を抜くことなく全力を出したプレーで観客をうならせるプレーが多くありました。
海道選手のスピードとテクニック、緩急をつけたゲーム展開は香港選手に劣るものではなく、今後1つ1つの精度を上げていけば必ず追い付けるレベルにあると思わせてくれるパフォーマンスでした。

残念ながら金メダルとはなりませんでしたが、今後の選手強化に向けて非常に良い遠征になったと思います。
各選手が今後の課題をしっかりと把握し今日感じたことをこれからに繋げてくれればと思います。
最後まで諦めなかった気持ちを忘れずに。

ここまで応援ありがとうございました。
今後も皆様の期待に応えられるよう選手一同頑張ってまいります。

監督 山崎貴行

3日目の結果

選手のコメント

机選手
香港戦では、終始相手の安定したショットに走らされていましたが、その中でも自分のショットを決めて点数を取る事ができたので良かったです。高いレベルの選手とここまでの試合をできた事は自信に繋がりました。今後の試合に向けて今回の事を踏まえてトレーニングに励んで行きたいです。

渡邊選手
今日の香港戦では相手の選手が格上の選手だったので緊張せず自分のプレーをすることができました。それでも勝てなかったのでまだ自分のレベルが低いことを再確認させられましたが今回学べたことを活かして今後の大会に繋げていきたいと思います。

香港チームと

香港チームと

表彰式会場にて

表彰式会場にて

表彰式

表彰式

カテゴリー: 東アジア選手権2016, 遠征リポート   パーマリンク