第2回アジアユースゲームズ個人戦総括レポート

第2回アジアユースゲームズ個人戦総括

個人戦の参加は各国男女2名ずつでしたので、日本は男子が机選手と尾潟選手、女子は渡邉選手と中平選手が出場となっていました。

大会は女子からスタートし、オープニングマッチで中平選手がインド(今回はIndependent Olympic Athletesとして出場)のTanvi Khanna選手と対戦しましたが、ラリーを対等にさせてもらえない展開となりました。
ゆっくりした展開では自分のショットを打てるのですが、スピードが上がり動きが大きくなると動きとショットが乱れてしまいました。動きの正確性とショットに対する準備の速さが上がればある程度は対応できる相手であったと思います。

次の渡邉選手は、初戦は完勝して準々決勝で香港のChoi Uen Shan選手と対戦しました。ラリーの序盤は互角に打ち合うものの、少しずつ甘くなったボールを相手に攻められ、動かされる展開になりました。2ゲーム目はそれを拾い切ることができ、ゲームを取ることに成功しましたが、最後まで動かされる展開は変わらず、敗れてしまいました。
走らされながらもしっかり攻めて押し気味にプレーできた場面もあったので、ドライブの打ち合いで良いポジションを取り、相手にプレッシャーをかけられれば勝機も十分にある内容であったと思います。

男子は机選手と尾潟選手が同時間にスタートする形となりました。
尾潟選手は、緊張のために序盤にミスを連発してしまい、同じようにミスをしていたインドネシアのTastaftyan Muhammad Nur選手を落ち着かせてしまいました。自分のプレーを取り戻した相手選手に対して、尾潟選手は最後まで形を作れずにストレートで敗れてしまいました。いかに自分の力をコンスタントに出すのかも試合で勝つためには大切な能力であると思います。

机選手は、初戦がセンターコートになってしまいました。前日まで練習をさせてもらえない状況(相手のEshkanani Eissa選手も同じですが、クウェートには4面ガラスコートがあります)で、ボールの弾み方に戸惑い、スピードを生かした展開に持っていけませんでした。
相手選手の低くタイトなドロップにも苦しめられ苦戦をしましたが、良くピックアップして少しずつ感覚を掴みどうにか競り勝つことができました。
2回戦はインドのVijay Meena選手との対戦でした。最初はプレーが雑になり、簡単にゲームを落とします。2ゲーム目以降、少しずつ相手のプレーにも慣れ、攻撃的にプレーできてきましたが、ここでもミスをしてしまい最後はタイブレークを取ることができずにストレートで敗れてしまいました。最初からもう少し自信を持ってプレーできていたならば、勝機もあったレベルの相手であると思いました。

机選手と渡邉選手は、この年代のアジアレベルでは充分通用するスピードとスキル、テクニックを持っていますが、尾潟選手と中平選手は、全ての面においてベースアップが必要であると感じた個人戦となりました。

監督
佐野公彦

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