公益社団法人へ移行認定申請 2010年11月12日付

日本のスカッシュの未来への道筋を
公益社団法人へ移行認定申請でステージアップを図る

社団法人日本スカッシュ協会
事務局長  梶田 幸子

本日、2010年11月12日、社団法人日本スカッシュ協会は内閣総理大臣宛に公益社団法人への移行認定申請書を提出し、日本のスカッシュの未来に向けての新たなスタートを切りました。

折しも、より多くの方々に多方面に亘る「参加」をよびかけ、延べ180名の大会ボランティアの参加や、初めてのインターネット動画配信で4,761(11 月12日現在)のアクセス参加があった「第39回全日本スカッシュ選手権大会」が終了したばかりです。またアジア競技大会へスカッシュ日本代表チームが中国・広州に向かわんとしている時でもあります。

公益法人化については平成22年度総会時の事業計画にて既に発表しておりますが、まだあまり認識されていない部分もあるかと思います。公益法人になることで、スカッシュ協会はより社会性の高い組織体制となります。また公益法人移行認定申請には、具体化可能な未来へのプランを提示することが必須とされています。そのため、日本のスカッシュの未来に向けて、ステージアップを図る具体的なプランを策定いたしました。

悲願のトレーニングセンター建設、そして国際大会の開催です。これが決して絵に描いた餅にならないよう、具体的に動き出すことも、公益法人化の大きな目的となっております。

国際大会は、協会創立50周年記念となる大会の開催を考えております。日本選手の技術向上や一般の皆さまに国際レベルのスカッシュをご覧頂く事で、スカッシュの普及振興を図りたいと願っています。スポンサー集めが難しい昨今の社会状況下で国際大会の国内自力開催をする為、毎年20〜30万円を大会開催積立資金として積み立てます。これまでの大会開催積立金と合わせると11年後には830万円になります。さらに皆様からのご支援も頂ければ、4面クリアコートを使っての国際大会も夢ではありません。六本木や恵比寿など、華々しい地での開催はマスコミにも取り上げられスカッシュの認知度がアップして、一層の普及振興につながるでしょう。

そしてもう一つの柱は悲願の「トレセン」建設です。シングルスコート2面、ダブルス兼用コート2面、全面クリアコート1面を含むナショナルトレーニングセンター(仮称)を協会で保有する事です。残念ながら建物建設までは手が届きそうにありませんが賃借での実現を目標とします。具体的には、架線下利用、廃校利用、建設予定のスポーツ施設の中に組み込むことなどが検討されています。協会保有のコートがあれば、海外からコーチを招いて長期間のナショナルチーム強化練習会の実施も可能になります。また、スカッシュ体験希望者が気軽にスカッシュに親しめるようにもなり、裾野を広げられます。

日本協会は、スカッシュが近い将来オリンピック競技入りを果たせるよう、世界スカッシュ連盟と連携をはかって活動を進めています。スカッシュがオリンピック競技に入った時、日本選手がオリンピックの舞台で活躍できるように、今から有望なジュニア選手の中から原石を磨き上げる環境を整えるプランを練っていかなければなりません。遅くとも協会創立70周年までには、1億円を目標に年間30万〜100万円を積み立てていき、不足分はこれまでの基本基金や皆様からの寄付金等で目標を達成したいと願っています。

社団法人日本スカッシュ協会の公益社団法人への移行認定申請は、日本のスカッシュのステージアップを公に皆様にお約束する第一歩です。どうぞ、日本のスカッシュの未来図の為に多方面に亘っての「参加」をして頂きまして、暖かいご支援ご協力を賜りますように心からお願い申し上げます。

※尚、公益法人認定委員会による審査は、申請後少なくとも4ケ月以上かかる見込みです。

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